相続で空き家を引き継いだけど、税金の仕組みがどうなっているかわからない。
そんな方が最初に知っておくと良いことが、固定資産税が6倍になる制度です。
そこで、今回の記事では、相続した家が特定空き家に指定され、固定資産税が6倍になるための条件と、特定空き家に指定されないためのコツをご紹介します。
目次
空き家の固定資産税が6倍になるための条件とは
空き家の固定資産税が6倍に増税される時期は、特定空き家に指定された翌年から発生します。
ここでは、特定空き家にされ、固定資産税が6倍になるための条件を解説します。
1:衛生上有害となるおそれがある
放置されたゴミから悪臭や害虫が発生している場合、庭の草木が生い茂っていて不法投棄を誘引する可能性がある場合、浄化槽の破損により、汚物の流出や悪臭がある場合などが該当します。
2:保安上の危険がある
建物が傾いている場合、土台が腐朽している場合、外壁が脱落するおそれがある場合など、放置することで建物の構造が不安定になり、倒壊する危険性がある場合が該当します。
3:周辺住民の生活環境を妨げている
放置された空き家が、周辺住民の生活環境に悪影響を与えている場合が該当します。
具体的には、空き家から発生する悪臭やゴミ、雑草などが近隣住民の生活に支障をきたしている場合です。
空き家の固定資産税6倍を上手に回避する5つの方法
ここでは、空き家の固定資産税が6倍になることを避ける方法を5つご説明します。
1:周辺に合わせた適切な管理をする
近隣の家がどのような状態になっているかを参考に、空き家の管理状況を維持することが重要です。
庭の落ち葉の状態・ブロック塀や庭木の状態・ゴミの状態などを定期的にチェックし、近隣の家と同じような状態を維持するように心がけましょう。
また、家の中は定期的に換気をして湿気を取り除いておくことをおすすめします。
2:自分から自治体に相談しにいく
空き家の管理方法に不安がある場合は、自分から自治体に相談してみましょう。
自治体は、空き家の適切な管理方法に関するアドバイスや、空き家対策に関する情報提供をしてくれます。
3:不動産管理会社に管理をしてもらう
空き家の管理が難しい場合は、不動産管理会社に管理を委託することも検討しましょう。
不動産管理会社は、清掃・草刈り・修繕などの管理業務を代行してくれるため、安心して空き家を管理できます。
4:売却を検討する
空き家を維持することが難しい場合は、売却を検討しましょう。
売却することで、固定資産税の負担をなくせます。
5:土地活用をする
空き家を解体して、駐車場やアパートなどの土地活用を行うことも検討できます。
土地活用をすることで、固定資産税の負担を軽減できるだけでなく、収入を得ることにもつながります。
まとめ
空き家の固定資産税が6倍になる制度は、特定空き家に指定された翌年から適用されます。
特定空き家とは、周辺住民の生活環境を著しく阻害し、保安上の危険があるなど、放置が許されない状態のものを指します。
空き家を放置しておくと、固定資産税の負担が増加するだけでなく、よからぬトラブルを招く可能性があるため、早めに対策を検討し、安心安全に空き家問題に対処することが重要です。
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