離婚を検討中の方にとって、共有財産の分与は大きな悩みの種になることがあります。
特に家の扱いについては、財産的な価値が高いだけに慎重に判断する必要があるでしょう。
この記事では、離婚時の家の財産分与について、売却する場合と保持する場合のそれぞれのメリット・デメリット、具体的な手続き、住宅ローンの扱いなどを詳しく解説します。
目次
離婚後の家の売却：財産分与の手続きとポイント
離婚後に家を売却して現金化する方法は、財産分与をスムーズに進められるメリットがあります。
ここでは、売却する際の手続きや、高値で売るためのポイントを見ていきましょう。
1:売却の手続きと流れ
家を売却する際は、まず不動産会社に依頼して査定を受ける必要があります。
その後、売買契約を結び、残金決済、所有権移転登記を経て売却完了となります。
2:売却のメリット
現金化することで、財産分与を公平に行いやすくなります。
また、離婚後の新生活のための資金を得られるのも大きなメリットです。
3:売却のデメリット
自宅に住み続けることができなくなるため、新たな住まいを確保する必要が出てきます。
引っ越しや新生活のためのコストも発生します。
4:高値売却のポイント
不動産会社選びが重要です。
複数の会社から査定を受け、実績や対応力を比較しましょう。
家の印象アップのためのリフォームを検討するのもよいでしょう。
5:住宅ローンが残っている場合
売却額が住宅ローンの残債よりも多ければ完済できますが、足りない場合は別途返済する必要があります。
事前にローン返済についてもシミュレーションしておくことをおすすめします。
家を保持する選択肢：家を留保しながら離婚する方法
離婚後も自宅に住み続けたい場合は、どちらかが家を取得し、もう片方が別の財産や現金を受け取る方法があります。
ただし、その際には以下の点に注意が必要です。
1:不動産価格の査定
家の価値を適正に評価するために、不動産鑑定士などに依頼して査定を行う必要があります。
2:住み続ける側の負担
家を取得する側は、もう片方に対して現金などで支払いをしなければならないため、まとまった資金が必要になります。
3:住宅ローンの扱い
住宅ローンは、返済を続ける必要があります。
どちらが支払うのか、あるいは分担するのかについてよく話し合っておきましょう。
4:名義変更の手続き
離婚後に家の所有者を変更する場合は、住宅ローンの借り換えや、所有権移転登記などの手続きが発生します。
5:メリットとデメリット
子供がいる場合は住環境を変えずに済むメリットがある一方、住み続ける側の経済的な負担は大きくなるというデメリットもあります。
まとめ
離婚時の家の財産分与には、売却して分割する方法と、どちらかが住み続ける方法があります。
売却するメリットは現金化して公平に分配できる点ですが、新たな住まいが必要になります。
一方、保持するメリットは住環境が変わらずに済む点ですが、資金面の負担は大きくなります。
いずれの方法を選ぶ際も、住宅ローンの扱いには注意が必要です。
双方が納得できる財産分与になるよう、よく話し合って決めていくことが大切でしょう。
静岡県西部(浜松市、磐田市、袋井市、掛川市、湖西市など)
を中心に不動産の売買をワンストップでサポートしています。
不動産でお困りの方はお気軽にご相談ください。
