日本で空き家が毎年増える傾向にあるという話を聞いたことがある人は多いはずです。
実際、老朽化が進んでいたり、庭の手入れができていなかったりする理由で実家を空き家のまま放置している人は多いです。
そこで今回は、実家を空き家のまま放置する理由と空き家のまま放置するときにかかる費用について紹介します。
実家を空き家のままにしてしまう理由とは?
実家を空き家のままにしてしまうことには、理由があります。
空き家を処理するのが大変なだけではありません。
他にも、空き家のまま放置しておく理由があるからです。
空き家を放置する理由を2つ紹介します。
固定資産税に軽減措置が適用される
1つ目は、固定資産税に軽減措置が適用されることです。
土地には必ず固定資産税という税金がかかります。
しかし、更地の場合と建物が建っている場合とでは、固定資産税は大きく異なります。
建物が残っている場合、住宅用地の特例措置という税金の減額措置が存在します。
具体的には、土地が200平方メートル以下は6分の1、200平方メートルを超える部分には3分の1の固定資産税になります。
ここで注意すべきなのが、空き家が住宅用地の特例措置の対象外になる可能性があることです。
2015年からひどく老朽化した空き家に行政指導が入るようになりました。
この指導が入っても、老朽化の改善がない場合には固定資産税を多く払わないといけないようになってしまうので気をつけましょう。
空き家の撤去費用の負担が重い
2つ目は、空き家の撤去費用の負担が重いことです。
空き家の撤去費用は空き家の大きさや老朽度合いなどのさまざまな要素によって変わりますが、自分で負担しなければなりません。
相場は100万~200万円ほどとされていて、これくらいの費用ならば空き地に残しておくという考えになる人も多いです。
固定資産税の面や撤去費用の面を考えると、空き家を撤去するデメリットがありません。
空き家を撤去すれば支払う金額が高くなるので、空き家を残そうとするのは妥当です。
実家を空き家にしたときの維持にかかる費用とは?
空き家を残しておいた方が撤去費用や固定資産税の面で得することが分かりましたが、空き家を維持するのにはどれくらいのお金が必要なのでしょうか。
空き家の維持に必要なお金の種類を2つ紹介します。
固定資産税や都市計画税など
1つ目は、固定資産税や都市計画税などの税金です。
上記のとおり、減額措置はありますが固定資産を持っている以上、固定資産税は払わないといけません。
また、都市計画税も減額措置があるので知っておきましょう。
修繕費用
2つ目は、修繕費用です。
空き家を放置していれば、少しずつ老朽化が進みます。
そして、老朽化が進めば、住宅用地の特例措置が適用されないようになってしまうので、ある程度の修繕が必要です。
まとめ
実家を空き家のままにする理由についてご理解いただけましたでしょうか。
実家が空き家になる場合には、思い出が残ることにもなるので空き家を壊したくないという人もいます。
そのため、実家が空き家になっても、ある程度修繕して大切に空き家を管理しましょう。